ぐー2のいろいろ置いておく場所(仮)
いもほりの話
こんにちはぐー2です。
SOtowSHIN、見ましたか??
すげー!!と思って見てたら右下にぐー2名前がありました。

ぐー2
「いもほりの話」





!?






びっくりしたねー

なので書きます。何かしらを。

多分芋ゲの事あれやそれやと書けばいいと思うんですけど、Twitterあらかた書いちゃったんですよね。

え、SO2情報誌なのに自分で作ったよく分からない芋のゲームの話するのはどうなのかって??


大丈夫ですよ。SO2では昔、農家やってたので。


よく分からないなりにいろいろ試行錯誤してゲーム作った記録を書いていこうと思ったんですけど、書いてる途中で気が変わったので創作短編を掲載します。あ、補足システムはここでおわりです。

【突撃アダマンチウム街、伝説のクソデカ芋を入手せよ】

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クソデカ芋。島の焦土のどこかにあるという最高に美味しい伝説のさつまいも。
地上に葉も蔦も生やさないので見つけるのは非常に困難らしい。
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「食べたいわ、めちゃくちゃ美味しい焼き芋。」

今流行りの情報誌、SOtowSHIN(えすおーつーしん)の端に載っている「伝説のクソデカ芋」の記事を見ながら妖精が呟いた。

お店は手伝う作業も何もなく暇なのだ。

「私は勇者妖精!欲しいものは自分で手に入れるわ!」

そう言って普段使うことのないシャベルを持ち、焦土の多いアダマンチウムへと向かっていった。

「着いたわ!アダマンチウムに。」

たくさんの鉱夫妖精がピッケルを使って採掘している中、自分と同じシャベルをもって穴を掘っている妖精が目に入った。

目に入ったのはあちらも同じようで

「こんにちは!あなたも堀りに来たの?」

銀色のヘルメットを抑えながら笑顔で話しかけてきた。

「そうよ。ここら辺が怪しいと思ってきたんだけど先を越されてて驚いたわ」

焦土の中でも特に柔らかい地質であるこの辺りが1番、さつまいもが育ちやすいと考えて来たが、結局掘ってみないとわからない。

「一緒に掘りませんか?私だけだと、どれだけ時間がかかるのか不安になってた所なんです。」

「いいわ、一緒に掘りましょう。」

こうして2妖精はひたすら穴を掘り始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「だいぶ掘ったわね。」

既に数メートルは掘ったが、さつまいもの蔦らしきものすら見当たらない。

「そうだね。もう少し掘って無いなら、別の場所を掘った方がいいかもしれないねぇ」

「確かにそうかも。ここまで頑張ったんだから絶対に見つけましょうね!!」

「そうだね。絶対にみつけようね!!」


「クソデカ芋を!!」
「地底人を!!」

「えっ」「えっ」

ーーバキッ!
その瞬間、穴の底が崩れた。

「うわぁぁぁぁぁ!何?落ちてる!なんなのこれは!!」

ズザーッ

地下に空洞があったのか2妖精は大量の土とともに落下していった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ドシャッ

「痛った〜っ!!なんなのよ!土が柔らかくなかったら大怪我だったわ……大丈夫?」

同じく隣に落ちた妖精に声をかけたがプルプルと震えるだけで返事はなかった。

「ちょっと大丈夫?どこか痛めたの?」

心配して駆け寄ると

「す……すごいよ地底世界だよ。地底人は本当にいたんだ!!!!」

満面の笑みだった。そういえば落ちる直前に地底人とか言ってたような……

よく見たら頭に被っているのはヘルメットじゃなくてアルミホイルでは?

「はるか昔、アダマンチウムの地下深くには地底人が居たって伝説(情報元:月間MUUU)は本当だったんだ!」

「えぇ……と、とにかく何とかして地上に戻らないと行けないわね」

「すごいよ!線路がひいてあるよ!奥までずっと続いてるみたい。地底文明だ!!」

はしゃいでいる地底大好き妖精を横目に落ちてきた穴を見上げる。

「穴が塞がっちゃってるわね、どこに続いているか分からないけどとりあえず線路を辿ってみましょう。とりあえずこっち側から」

はしゃぐ地底妖精を引きずる形でしばらく線路を歩いた。

「暗くてよく見えないけど先に何かあるわね」

「本当だ、どれどれ!」

地底妖精が走って確認しに行く

「これトロッコだよ!!地底人のトロッコ、地底号!すごく立派だよ〜」

前方から大声でトロッコの報告があったと同時に後方から大きな音がした。

ズシンッ

「なっなに?」

ズシンズシン

なにかか迫ってきている。

「トロッコに乗って待ってて!!私も行くわ!!」

後方を確認する前に走ってトロッコへ乗り込む

「なにか来てるわ!トロッコで逃げるわよ」

「地底人かも」

「地底人だとしても逃げるわ!!尋常じゃなく大きい足音よ。動力は……手漕ぎ!?!?」

足音がどんどん近づいてくる

トロッコがスピードに乗るよりも早く、その正体が判明した。

「ゴーレムよ!クソデカいゴーレムがめっちゃ走ってきてるわ!!」

「うわぁぁ!!すごいよ!!ゴーレムの起源ってもしかして地底j」

バキッ

「あっ折れちゃった」

劣化していたのか、興奮して力が入ったのか分からないが、地底妖精の握っていた手漕ぎ用のレバーが折れてしまった。

当然トロッコは減速し、ゴーレムが迫ってくる

「貸して!」

折れたレバーを奪い取る

クソデカいゴーレムはもう目前まで迫っていた。

「私は勇者妖精、毎日ゴブリン追い払ってんじゃぁぁぁああああああ!!」

トロッコのレバーを思いっきり振りかぶる

ガンッ

バキッ

レバーが更に折れる

「ギャァァ!!折れたわ!!」

ゴーレムはこちらの打撃をものともせずこちらへ向かって来る、はずだった。

ミシッ

「あっ」

ガッ

ゴーレムが折れたレバーを踏みつけた。すごくタイミングよく。奇跡的に、縦に。

「うわぁめっちゃ痛そう……」

ズシーン
刺さりはしなかったものの、ゴーレムはバランスを崩し、倒れた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「ふぅ……危なかったわね……」

減速しながらも進み続けるトロッコの上で安堵する。


「あのまま突っ込まれてたら大変なことになってたね…… あっこれでいいかな。」

地底妖精は案外手先が器用らしくトロッコに積んであった紐や木の板でレバーの応急処置を行ってくれていた。

「ありがとう、とりあえずこのまま進んでみましょう。」

トロッコをゆっくりと漕ぎながら暗くて長い地下通路を進んでいった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「ここが終点ね」

あれからしばらくトロッコに乗っていたが、ついに終点らしきところにたどり着いた。
この通路を作るためにトロッコで運ばれていたであろう金属類や丸太が散乱していた。

「終わりなの?先には遺跡とかあると思ってたのに……進む方向が逆だったのかな」

「なんだかここだけすこし明るいわ」

上を見上げると、トロッコ程の穴があり、はるか先にうっすらと光が見える。

どうやら線路は緩やかな坂になっていたらしく、思っていたよりも地下深くまで来てしまっていたらしい。

「ここから地上に上がれるのかな……でもこの高さは流石に飛べないよ」

「困ったわね。戻って反対側を探すにも時間がかかるし、さっきのゴーレムみたいなのがいたら大変だわ。どうにかして登る方法があればいいんだけど……」

「上に登る方法かぁ……」

地底妖精が顎に手を当てながらトロッコの方へと歩いていく。
そして、急にこちらに振り向き

「あるよ 上に行く方法が!」

「本当に!?」

「爆発するの」

「爆発?」

「道具っていうのはね、爆破するの。ほら、ここには丸太と鉄があるでしょ」

「ちょっと爆発って何!?安全なの?」

「ちょっとトロッコを持ってくるね。」

ぶつぶついいながらトロッコを穴の下まで押してきたかと思えば

「このトロッコに乗ってまっててねー」

「まず説明してほしいわ!!ちょっと押さないで力強っ」

さっきのレバー破壊といい、線路外でトロッコを押す力といい、なんだかこの妖精パワーが……そのままトロッコに押し込まれてしまった。
その後、トロッコ下でなにやら作業をしている。

「丸太と鉄で……準備おっけー!もうすぐ、鍛治ハンマーが爆発するかららその衝撃で地上までひとっ飛びだよ!!」

「えっ」

ボンッ

本当に爆発した。そして、飛んだ。

「ぎゃぁぁぁあああああああああ」

「すごい!とんでもない量の鍛治ハンマーが出来た!!大成功だよ!!」

「わたし、勇者業しかやったことなかったけど、道具ってこんなに爆発するのね……知らなかった。」

トロッコがとんでもないスピードで上昇していく。

「どんどん光に近づいて……えっあれは!?」

「次は何!?」

上から照らす光の正体は
地上の日光ではなく
黄金に輝く





クソデカいクソデカ芋だった。

「うわぁぁあぁぁ!!!!ぶつかるわ!」

ガッ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



目が覚めるとそこは地上だった。

「ここは……どこなの」

「大丈夫ですか!?いきなり井戸から飛び出てきてびっくりしました。」

見知らぬ妖精が心配そうに声をかけてきた。

「井戸?」

起き上がって辺りを見渡すと見慣れた井戸があった。

「最近井戸から声が聞こえにくくて、今日は内側から確認してもらう予定だったのでここで待ってたんですよ。」

なるほど、私たちが落ちたのは古代の地底人の地下通路ではなく、街同士の連絡に使う井戸だったのか。

島の井戸は全て繋がっているという噂を聞いたことがあるけど本当に繋がっていたとは。

「もしかしてあなたが確認を?中はどうでしたか?」

あのゴーレムは確認の作業中だったのかな。

「あー……なぜかは分からないけど、鍛治ハンマーが沢山詰まってたわ 」

ゴーレム壊しちゃったかもしれないのは黙っておこう。
見たことないくらい大きいゴーレムだったしさぞ貴重な……
あれ?でも井戸端の地下なら通路でも他街の声が聞こえるはずじゃ……
そんなことを考えていると

「おーい!!」
地底妖精が手を振りながらこちらへ向かってきた。

「無事だったのね!!」

「私だけちょっと遠くまで飛ばされちゃって……あっそうだ。はいこれあげる」

地底妖精が差し出したのは

「これってクソデカ芋の……欠片?」

普通のさつまいもサイズになったクソデカ芋の欠片だった。
そうだ、忘れてた。トロッコでクソデカ芋にぶつかって……

「これ探してたんだよね?ぶつかった衝撃で砕けちゃったけど……なんとか欠片だけ掴んで持ってきたよ。地底探索できて楽しかったから、これはお礼だよ。ありがとう。」

「……いえ、あなたがいなかったら地上に戻れなかったわ。ありがとう。これは二人で食べましょう。焼き芋にする予定だったの。」

「ほんとに!?やったー!!私ちょうどアルミホイル持ってるから、焼いてくるねー」

そう言って頭のアルミホイルを取り、クソデカ芋を包んで持っていってしまった。

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「できたよ!おさきにどうぞ」

アルミホイルの包みを受け取る

「ありがとう。いただきます!!」



ついに念願のクソデカ芋をたべられる!!


冷めないうちに1口

ガキッ!!

「えっなにこれ」

硬い、硬すぎる、歯が折れたかと思った。
ほくほくの焼き芋ではない別の何かになっている。




まさかこれは……

「……あなた、職業は?」

「鋳物師だよ」



炉で焼かれたクソデカ芋は、鋳物師の力でクソデカ芋インゴットに変わり果てていた。

fin